橋本教授からの案内文

人材分科会

            「魑魅魍魎(ちみもうりょう)を蹴手繰る(けたぐる)・欺く」

                   「私の中国体験20年」

            講師  テスタドゥーラ社長 鶴田卓身

今回は、深センの必殺仕事人、深センきっての敏腕マネージャー、深センの技術マジシャン等の名前をほしいままにする、中国経験20年のスーパー技術者=鶴田卓身()テスタデュラ社長に講師をお願いいたしました。

 

鶴田先生は長く名門音響メーカー・ナカミチで設計に携わられましたが、その後香港に基地を移し、GP(ゴールドピ-ク=香港本社、深センに工場を持つ、当時世界一の乾電池メーカー。電池の他スピーカーシステム、配線器具も手がける大メーカー)で技術マネージャーとして、敏腕をふるわれました。といっても実は苦労の連続。

 

鶴田さんが深センに出た頃は、まだ進出日本企業も数えるほどで、気まぐれな中国政府に振り回され、中国人従業員のブッ飛んだ言い訳と行動にあきれ、材料供給業者のあきれた論理に卒倒し、発注者の傲慢な態度にあきれかえり、胃を壊すこと34度35度。まさに、中国経済発展の歴史を体感してこられました。

 

2011年にGPから独立し、テスタドゥーラを設立されました。テスタドゥーラとはイタリア語で、頑固な頭で妥協しないという意味で 「妥協しないものづくり」をする会社だそうです。今も、GPの仕事をこなしつつ、世界中から、難しい仕事を集めておられます。

 

現在月刊「型技術」、月刊「実業の富山」等に中国をネタにしたエッセイを連載し大好評を得ておられます。 今回は中国における経営上の様々な体験や、経営の難しさについてお話をいただきたいと思っております。奮ってご参加下さるようお願い申し上げます。

 

当分科会はいつでも「朝までテレビ方式」のディスカッションを基本にしており、活発な意見の交流を第一の目標に据えております。関係者お誘い合わせの上、多数御参加下さるようお願申し上げます。

 なお、次回11月は5日(月)大田区の若きベンチャー・心臓シミュレーターの朴栄光さんです。12月は21日(金)苦難の東日本復興 杉村樹可先生1月は23日(水)柳家喬太郎師匠です。

                   

・日 時 平成24年10月11日(木)18:00~210

・講 師 テスタデューラ社長       鶴田卓身先生

・演 題 魑魅魍魎(ちみもうりょう)を蹴手繰る(けたぐる)・欺く。私の中国体験20年

・場 所 政策研究大学院大 4階 4A 会議室

 

      橋本久義 政策研  電話 03-6439-6000

講演の内容

中国に12年居住して、感じたとことと、これから日本が直面するであろう問題点、中国からの汚染物質の流入、日本の物づくりの将来、日本を立て直すために、しなければならない子供の教育等についてお話させていただいた。

 

1)日本のモノづくりの将来

   委託生産のノウハウの習得

   完成品の製造を日本へ取り戻す

   Made In Japan の復活

2)子供達への教育

   日本の子供たちの教育の遅れ

   感性を磨き創造力を育てる事への追及

  3)中国への環境問題の支援